2009年02月23日

ガラクタに見えますか?

Debris Linux

Debian GNU/Linux 5.0 (Lenny)が公開されてから1週間が経過した。

Lenny公開当初はゆっくりだったSidのパッケージ入れ替えもだんだん本格化しており、私の手元の環境でも、 日夜新しいパッケージが確認できている。
とはいえ、すぐさま更新するのも怖いので、2,3日様子を見てからアップするようにしていることもあってか、 今のところトラブルには見舞われていない。

新しいSidではGNOME周りに不具合が出ているなんていう報告も目にするので、 GUI環境も合わせて使っている方は注意した方がいいかもしれない。

ともすれば、せっかくの環境がガラクタになりかねないのだから。

本日紹介するのはDebris Linux。
ガラクタという名前を冠する、不思議な名称のLinuxディストリビューションである。

 

Debrisは、Ubuntuベースのディストリビューションである。
目指すところはシンプルで軽量、なおかつフル機能のディストリビューションの提供にある。

他のディストリビューションにあまり見られない特徴としては、「only ship one application per task.」というコンセプトに見られるように、ある仕事に対応するアプリケーションは一種類しか提供しないというスタンスにある。

最近は選択肢の多さこそオープンソースの美学という風潮もあってか、 大手のディストリビューションでは一つの仕事に対して複数のアプリケーションを搭載していることが多い。
しかし、Debrisでは一つの仕事に対してメジャーな一種類のアプリケーションを提供するようにしている。

これによって本体の軽量化が図れているほか、ユーザもどれを使っていいか迷うような自体には陥りにくくなっていると言える。実際、 配布されているISOイメージのサイズは180MBちょっとしかなく、ダウンロードの負担も、運用の負担も極めて少ない。
思い立ったときにちょっと試せるような、気軽に使えるディストリビューションとも言えるだろう。

配布パッケージこそフリーなアプリケーションでそろえて提供されているものの、元がUbuntuだけあって、フリーでない (あるいは極めてグレーゾーンに近いフリーの)各種のアプリケーションを利用するための環境も整っており、 デスクトップ用途として導入しても、やりたいことができない可能性は低いと思う。

Ubuntuのリリースサイクルに追従すると公言していることも特徴で、半年ごとに新しい環境を利用できるため、 新しい物好きの方にもオススメできる。

標準のウィンドウマネージャにはGNOMEを迎え、Abiword、Gnumeric、 Evolutionといった軽量ディストロではおなじみのアプリケーションが提供されている。
個人的におもしろいと思ったのはFirefoxで、Gnash(フリーなFlash実装) によるFlashコンテンツサポートが導入されている。

提供されているパッケージのほとんどはUbuntuカスタムであるため、Ubuntuが提供する他のパッケージとの相性もいいだろう。
手元では本家の日本語パッケージを導入するだけで、ほとんどの部分を日本語化できた。
(Abiwordの日本語入力では、Abiwordが落ちてしまったが。)

手軽に使えるUbuntu環境として、Puppy Linuxの強力なライバルに成長してくれることを期待しよう。

関連リンク:
[Debris Linux]


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posted by tkr at 00:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | Linux
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