2010年09月24日

太陽の旅路

openindiana.png

ORACLEによるSunの買収によって、SolarisがOpenな道筋から外れてしまったことは、すでに幾度か書いたとおりだ。
そして、Illumosを名乗るグループによって、新たなforkが宣言されたことも既報の通りである。

こうしてforkという言葉がまさにぴったりな通りに別々の未知を歩き始めたコミュニティとORACLEであるが、forkを宣言したIllumosによって実現されたSolaris実装がいよいよ登場してきたので、それを紹介しておこうと思う。

本日紹介するのはOpen indiana。
Solarisに基を据えているものの、オープンなスタイルを貫く事を選択したforkの一つである。Open indianaも本家Solarisも、見据えているのは来るバージョン11での展望である。

すでにSunの時代から議論は出てきているようだが、Open indianaが当面の目標とするのは、オープンなバージョン11 Solarisの実装に他ならないと言う事もできるだろう。

名前にあるindianaはOpen Solarisになったときのコードネームで、開かれたSolarisを無くすまいという、コミュニティの執念が見える。

ニュースが報じられたときは分解する直前で、個人的にまだ早いと感じたが、こうしてリリースされたものを見てみると、もっと以前から、これに備えた準備がなされていたのではないだろうかと思えるぐらい、しっかり造られていることがわかる。

グラフィカルなインストーラにアジア言語を含めた多言語化サポート、先進的なファイルシステム、i386環境で動作するバイナリ、サーバシステムをはじめ、種々の基幹システムとして採用されてきた実績から生まれた、安定したカーネルなど、Solarisの血はOpen indianaになってもきちんと受け継がれている。

現在Open Solarisを使っている方は、その多くが将来的にこちらに乗り換える形になるだろうから、早目に試してみて、その特性をつかんでいただきたいと思う。

搭載されているアプリケーションやデスクトップのテーマなどはOpen Solarisのそれを踏襲しており、ドキュメントはwiki上に、少ないながらも用意され、現在も充実が図られている。
当然ながらOpen Solaris向けのドキュメントを流用することもできるので、新しく登場したディストリビューションとはいえ、資料の少なさに困惑することはないだろう。

Solarisの時からコミュニティに所属しているデベロッパの少なさが指摘されていたりもしたが、Open indianaの開発ペースがどの程度のスピードで進むのか、また利用者の要望に開発コミュニティがどのぐらいの応えを要してくれるのか、見守りたい部分は多々ある。

日は沈み、太陽は二つにわかれた。
どちらの太陽に照らされることをあなたは望むだろうか?
太陽が再びひとつになるその時まで、皆さんとともに見守っていきたいと思う。

関連リンク:
[Open indiana]
スポンサードリンク
posted by tkr at 21:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | etc
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/163650946
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック