2011年06月16日

出だしはLive、それでいい。

jggimi

興味はあるけど敷居が高く見えるディストリビューション。
人によってはそういうものがあるだろう。

LFSがそうだという人もいるし、Slackwareがそうだという人も居る。

そして、OpenBSDもそんな中のひとつなのではないかと思う。
決して難しいものではないが、周囲の人々が語るOpenBSDのOpenBSDたる姿が、そのハードルを押し上げているようにも思える。

そんな時は、手軽に始められるところからスタートするのが吉だ。

本日紹介するのはjggimi。
OpenBSDベースのLiveCDディストリビューションである。
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2010年10月30日

OpenBSDはデスクトップマシンの夢を見るか。

openbsd
最近、とにかくPCが重たい。
まともにブログの更新もできないほどだ。
より軽いディストリビューションに乗せ替えてこの窮地を乗り切るか、このタイミングで新たなPCを購入してしまうか、非常に迷うところである。

オープンソースなOSを使っていると、マシンスペックに合わせたシステムの載せかを行える事が非常に大きい。
普通に見れば変わっているとしか思えない、非常にニッチなニーズに応えてくれるオープンソースOSが存在することも、オープンであるがゆえの魅力だろう。

そんな変わりダネの多いオープンソース界でも、特に変人の一人として数えられ、同時に優れたハッカーである事で知られるTheo氏。
彼が率いるのはOpenBSDという、堅牢さで知られるプロジェクトだということは、多くの人が知っているところだろう。

「真の自由」のためにOpenSSHを書き、徹底して理想を追い求める姿は、FSFのそれに似た所があると言えるかもしれない。
そんな優れたオープンソースOSの一つであるOpenBSDだが、その利用者はBSD全体でみればそれなりのシェアを持つものの、それほど多くはない。

それは、利用し易さに多少のハードルがあるからかもしれない。

本日紹介するのはMarBSD。
OpenBSDをベースに三つのバリエーションで展開する、LiveタイプのBSDである。
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2010年04月29日

アブラカダブラ

freebds-hammer.gif

いよいよUbuntuの最新版が、現地時間の29日、リリースされる予定だ。
容量表記が10進数ベースになっていたり、カラーテーマが変更されていたり、リリース直前でデフォルト検索エンジンの変更が発表されたりと、話題にことかかなかったUbuntu 10.04だが、先のリリースである9.10のような混乱なく、ユーザを移行させられるかがキモになりそうだ。

こうしてズンズンとデスクトップ指向のディストリビューションを発しているLinux勢に比べて、BSDはその哲学のためか、デスクトップに向けたディストリビューションというのはそう多くない。

本日紹介するのはMahesha BSD。
USBメモリからの起動をサポートするFreeBSDベースのディストリビューションである。
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2010年02月19日

FreeBSDを使った、自作ルータの作り方。

BSD Router

クラウドコンピューティングが注目されるにつれ、ネットワークの需要製も高まっている。

しかし、いざネットワーク機器に目を向けてみると、パソコンほど進化しておらず、意外に古い仕組みの機器がそのまま動いていたりする。

そういうところをきっかけに、ネットワーク機器の世界に興味を持つ人は大勢いると思う。

本日紹介するのはBSD Router。
FreeBSDをベースに構築された、ルータ向けカスタムBSDの一つである。
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2010年02月02日

頑固なアイツを乗りこなせ。

gnobsd.png
数あるBSDの中で、2番目によく使われているBSDといえば?

そう、TheoBSDなどと揶揄されることもあるが、すばらしいセキュリティ意識と、独特の哲学を持ってリリースを続けているOpenBSDだ。

主要開発者のTheo氏は情熱的で、悪く言えば子どもっぽく、自分の信じたものにむかって自分自身も、周りの人々にも檄を飛ばす、第一線のハッカーとして有名である。

OpenBSDの美学は、OpenBSDを使ってこそわかるものだろう。
だがよく言われるように、OpenBSD流のやり方は、初めてそれに触れる人にとってみれば難解で窮屈なものであることも多い。

本日紹介するのはGNOBSD。
OpenBSDをベースに、デスクトップ環境を充実させた*BSDディストリビューションである。
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2009年11月13日

まだ見ぬその雄姿。

ghostbsd.png
少々ばたばたしてしまい、また更新が滞ってしまった。
暇こそあるのだが、趣味の模型に時間を費やしていることが最大の要因だろうと自己分析しているが、楽しいのだからやめられない。

こちらにも力を注ぐよう頑張りたいと思うが、気長に見守っていただきたい。

さて、Zenwalkに乗り換えてからというもの、非常に快適な毎日を送っている。

BSD由来のコンパクトなシステムは思った以上に見通しが良く、大変満足している。
思えば、3.x時代のPlamo Linuxを使っていたときの印象も、似たような感じで、それ故にSlackware系ディストリビューションが好きになったのかも知れない。

本日紹介するのはGhostBSD。
どんどんデスクトップ分野に進出するLinuxに対して、中々デスクトップ分野に進出してこないBSD勢から登場した、FreeBSDベースのデスクトップ向けBSDディストリビューションである。
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2009年01月12日

ありがたみゼロ。

Jibbed

日本では、基幹システムといえばSolarisかFreeBSDというような風潮がある。
だから、BSDといえば玄人の使うシステムで、デスクトップ用途なんぞに甘んじたLinuxとは違うんだよ!という風潮も感じられる。

私自身、BSDは優れたシステムであると思う反面、デスクトップ用途を中心として使うのは、そこに宗教的理由が無い限り、「なぜ?」 という疑問が浮かんでくる。

しかし、世の中の流れは違うようだ。
PC-BSDに代表されるように、すでにFreeBSDはデスクトップ進出を果たしている。

その優れた安定性と(変わり者を含めた)玄人ユーザーによるサポートと、豊富に用意されたソフトウェアを武器に、 デスクトップLinux、デスクトップSolarisに続いてデスクトップへの進出を果たしたのだ。

このときから、他のBSDがこのあとを追うとは誰も思わなかっただろうし、BSDユーザーはわざわざそんなことしないだろうと、 私自身が思っていた。

だが、現実は違った。
本日紹介するのはJibbed。以前はJihbedと呼ばれていた、NetBSDベースのLiveCDディストリビューションである。

 

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2008年08月29日

Think Small

Damn Small BSD

PC-BSDの登場以降――いや、MacOS Xの登場以降という方がいいか。
サーバシステムとして認知されてきたBSDが、Linux同様デスクトップマシンでも使われるようになってきた。

もちろん、UbuntuやFedora、SuSEなどで完全なデスクトップ向けディストリビューションを実現し、 ウルトラモバイルPCという、昨今話題の小型パソコンにもOSとして搭載されるようになったLinuxと違い、 それほど積極的にデスクトップ市場へは進出していない。

この、じわりじわりと攻めているように見えるBSD勢のスタイルは、コミュニティ文化の持つ違いからくるものだろうと推察できる。

しかし、BSD勢から見ればタコ(初心者) に見えるユーザーの中にもBSDの強力なパワーに触れてみたいと思っている人は多いだろうし、 以前にBSD系ディストリビューションのテキストベースインストーラに挫折し、システムの導入で躓いたものの、 未だにBSDを使ってみたいという気持ちのあるユーザーも多くいることだろう。

こういうユーザーにはPC-BSDの利用を勧めるところだが、PC-BSDはいかんせんCD1枚以上の容量を必要とする、 GNOMEベースのパワフルなウィンドウマネージャーが提供されているなど、環境によっては扱いづらいこともある。

そこで本日紹介するのはDamn Small BSD。
50MB程度のコンパクトな容量に、デスクトップBSDとしての機能を詰め込んだBSDディストリビューションである。

 

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2008年08月24日

志は高く。現実の壁は尚高く。

lainOS

lainというアニメがあったことを、皆さんは覚えているだろうか?
雑誌やゲームなどと多方面に展開したいわゆるメディアミックス作品である。

このlainというアニメ、中々凝ったコンピューターインターフェイスが作中に登場する。
このシステムの作者たちは、そういった空想の世界に魅了されてしまったのかもしれない。

本日紹介するのはlainOS。
FreeBSD 4.xをベースに、次世代のUNIXを構築しようという高い志の元スタートしたオープンソースOSである。

 

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2008年07月24日

自由研究に、トンボの観察はどうだろう?

DragonFly

久しぶりにサーバーの話だ。

最近じゃサーバー仮想化などという話がもてはやされているが、その実、サーバーサイドで必要とされているテクノロジーの根本は、 やはり安定性であり、仮想化以前の問題をクリアしなければいけない現場もたくさんあると考えられる。

本日紹介するのはDragonFly BSD 2.0。
内容は要するにDragonFlyなのだが、サーバーシステムで無視できない機能の追加が行われたために、 これは紹介しなくてはと思い立った。

 

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2008年06月08日

OpenBSDをデスクトップで利用する

BSDanywhere

PC-BSDが好調らしい。もちろん、これに対して異論はあるだろう。
「すぐに、簡単に使える」がキャッチフレーズのBSDというのは、 長くBSDを利用してきたユーザーには疑問符の残るアプローチかもしれないが、結果としてユーザーがそれを受け入れたわけだから、 成功と見て良いのだろう。

現在では64bitCPUもサポートされ、パワーユーザーがデスクトップマシンにBSDを導入するとき、パワーユーザーをもってして、 「ゼロからFreeBSDを導入するよりはデスクトップBSDで導入しておいて、あとでカスタムする」とまで言わしめるようになった。

このように、一見好調に見えるデスクトップBSD界であるが、むしろPC-BSDの一人勝ち状態であり、 他のFreeBSDベースなデスクトップBSDディストリビューションはむしろ日の当たらない環境におかれていると言わざるを得ない。

本日紹介するのはBSDanywhere。
新たなデスクトップBSDディストリビューションとして登場した、OpenBSDベースのBSDディストリビューションである。

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2007年02月18日

さあ、BSD をはじめよう。

RoFreeSBIE
Free Linux Driver Development キャンペーンが波紋を呼んでいる.仕様公開を企業に求めるのではなく,とにかく GPL のドライバを書かせてくれというのだ.これに対して大きく反発しているのが OpenBSD 勢で,これまで仕様公開を企業に求めてきた同プロジェクトにとって,先のキャンペーンは企業の態度を硬化させるものでしかないとしている.理想を追いかける OpenBSD 勢,こういったところにも BSD の BSD たる美しさが垣間見える.本日紹介するのは RoFreeSBIE.FreeSBIE をベースとして,FreeBSD およびその上で稼動する各種の学術機関向けソフトウェアのプロモーションが行えるよう調整された Live-CD/Live-DVD ディストリビューションである.
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2007年02月12日

クローニングで苦労とオサラバ!

G4U

近々,世界初の実用量子コンピュータのデモンストレーションが行われるらしい.量子コンピュータといえば現在のコンピュータでは取ることの出来ない状態――いわゆる0でも1でもない状態――をとることができるため,計算効率が飛躍的に向上する.そのため現行のコンピュータでは解く事は(事実上)不可能とされている NP 完全問題ですら解けると期待されているのである.このような優れた演算性能を持ったコンピュータが実用化されることは大変すばらしいことだが,いかんせんいまだデモ段階である上に,信頼性を得て広く実用されるには長い時間が掛かることだろう.そこで今はクラスタコンピューティングやグリッドコンピューティングといった並列処理手法を使って演算性能を引き上げざるを得ないのである.そうした場合に困るのが,全く同じ環境を複数の PC 上に再現することだろう.並列処理に使わなくとも,複数の社員のPC環境を統一したい場合も同様の問題に行き当たる.本日紹介するのは G4U.正式な名前を Ghost for Unix という,NetBSD ベースのクローニング専用ディストリビューションである.
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2006年07月10日

真実は,どこに….

TrueBSD
課題,課題,テスト,課題.この時期の学生は,そんなスケジュールで動いている.そのかたわら,趣味を手抜きにしないので,いい加減単位取得が霞んで見えるときすらある.社会人のみなさんは,学生時代を思い出していただければ,十分共感していただけることと思う.こうして学んでいると,ときとして「この姿が自分にとって最良なのか?」と考えてしまうことがある.特に課題に追われている時などに多い.みなさんにも経験があることだろう.しかし,ふと気づくのである.「もし」はありえない.今こそ真実なのだと.本日紹介するのは TrueBSD.ロシアからやってきた,FreeBSD ベースの Live-CD ディストリビューションである.FreeBSD と聞くと,脊髄反射でサーバ用途/業務用途だと考える人が大いが,TrueBSD は汎用的な目的で利用できるよう,うまくカスタマイズされている BSD ディストリビューションである.最近はデスクトップ用途を謳う BSD ディストリビューションが増えつつあるものの,TrueBSD が謳うのは「汎用--つまり多目的」である.多目的用途を謳うだけあって,GUI が標準搭載され,GNU 謹製のソフトウェアも多数付属する等,一見すると BSD とは思えない使い心地が異色である.GUI には XFce と Ion という二種類のシンプルなウィンドウマネージャを迎え,利用者の好みに合わせてチョイスできるように配慮されているのがうれしい.収録されているパッケージも,Abiword や MPlayer,Gaim のようなデスクトップ用途で需要がありそうなものから,namp,php,wget,zsh といった,コマンドライン中心で生活しているユーザにこそ需要があるといった類のソフトまで幅広く収録されている.もちろん,Emacs は最新の 22 系を標準装備しているので,Emacs が無いと作業にならないというヘビーユーザにも,すぐさま乗り換えてもらえる代物である.現在は日本語サポートがなされていないものの,内部で利用されているパッケージのほとんどは多言語対応しているものなので,独自に FreeBSD などの日本語パッケージを流用しても良いだろう.公式サイトがロシア語なので,入手までに困るかもしれないが,基本的には万国共通の「Geek の勘」で乗り切れる範囲だと思う.すこし違った BSD 環境をお求めの方に,おすすめしたいディストリビューションである.

関連リンク:
[TrueBSD]
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2006年05月02日

もう一度天下を夢見て

Frenzy
サイトの雰囲気を改変した.運営方針も,現状から抜け出せない限りは毎日更新を止めるが,それでも続けていくことにした.ディストリビューションを乗り換えた. なんと Xubuntu の 6.06 β2 は,計らずもわたしの環境で快適に動作してくれている.おかげでようやく Windows と縁を切ることができた.もちろん,OpenOffice が思った通り稼働しない,キーボードがおかしな値を入力してしまう,GIMP が(必ず)固まる,突如として X が落ち,再起不能に陥るなど,目をつむることのし辛い致命的なバグも残っているものの,取り合えずこれでひと安心,作業に向かっているわけである.そうしてディストリビューション業界に目を向けると,最近 BSD 勢が前に出てきたことがわかる.OepnBSD 3.9 のリリース,PC-BSD 1.0 のリリースと,新しいバージョンの BSD が次々リリースされ,Linux にも負けないサポートハードの数とセキュアで堅牢な作りをウリに戦いを挑んでいる.ここまで BSD が活発に動いているのだから,最近息を潜めている Solaris 勢の動きが気になるところでもある.本日紹介するのは Frenzy.ボトルコーヒーではない.最近力をつけている,FreeBSD ベースの Live-CD ディストリビューションである.個人的な偏見かもしれないが,FreeBSD ユーザには保守的な傾向が強い気がしている.が,Frenzy は見事にその概念を打ち崩してくれた.先進的な 6.1 リリースの FreeBSD をベースに,クラック検知ツールなどのセキュアなツール群,さらに手軽に HDD や USB 接続タイプのストレージへ導入できるインストーラが付属している.Fluxbox による GUI を標準提供してくれるので, Linux や Windows に使い慣れたユーザでもある程度の作業はこなすことができるだろう.ただし,標準シェルが tcsh となっているので,bash などで慣らしたユーザには,スクリプトの文法の違い,環境変数の記述方法の違いなど,戸惑う点があるかもしれない.180MB 強という容量に含まれているソフトウェアはそう多くなく,マシンへの導入を避けて長期間使用しつづけることは困難だと思われる.しかし,FreeBSD を楽しむためには十分な内容だと思うので,FreeBSD がどんな OS なのか.興味のあるかたは本番環境の前に,一度試してみるのも良いのではないだろうか.

関連リンク:
[Frenzy]
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2006年03月06日

水は引いたか安全か.

OliveBSD
『はとは夕方になって彼のもとに帰ってきた.見ると,そのくちばしには,オリブの若葉があった.ノアは地から水がひいたのを知った.(創世記-8:11)』これは聖書の中でも有名な,「ノアの箱舟」にある一説である.大洪水の後,ノアは箱舟から放ったはとがオリブの葉をくわえて戻ってきたことで,大水が引き,安全に暮らせる環境に戻ったことを知ったのである.このことから,オリブと鳩というのは今日も平和の象徴として語り継がれ,大切にされている.本日紹介するのは OliveBSD.別にオリブの葉から作った BSD ではない.正確には O Live BSD.そう,OpenBSD ベースの Live-CD ディストリビューションである.OpenBSD といえば,世界一を誇るセキュアで安定,安心して使える高品質の BSD ディストリビューションであるが,OliveBSD ではそのエッセンスを余すところ無く Live-CD で楽しむことが出来るのである.昨今の Linux におけるグラフィカルなインストーラや Windows や Mac といった,これまたグラフィカルでお手軽なインストーラに慣れてしまった人にとっては,BSD のテキスト/簡易 GUI ベースのインストーラによるインストールは苦痛以外のなにものでもないだろう.私のまわりにも,インストールでコケたために BSD を嫌がるユーザが多い.これは悲しい事実だ.なぜなら,たかだかインストール程度でコケただけで,高品質なソフトウェアの利用が妨げられてしまうのだから.OliveBSD では,そんな心配はいらない.ISO イメージをディスクに焼いて,ドライブに突っ込むだけで,安全/安心/高品質な環境を即座に提供してくれるからである.また,標準で IceWM による美麗で軽量な GUI 環境を提供してくれるため,シェルコマンドなど知らなくても,tcsh など使ったことが無くても,BSD を楽しむことが出来るのが特徴である.プリインストールされているソフトも豊富で,その大部分が X,つまり GUI 環境からフロントエンドを通じて手軽に利用できるように配慮されている点も,BSD 初心者,ひいては PC-UNIX 初心者もすぐに利用できる,とっつきやすい環境を提供しているといえるだろう.手元の環境では,無線 LAN 以外は特に複雑な設定をすることなくすぐに利用できた.それほど古いハードを利用している訳では無いので,ハードウェア検知能もそれなりにしっかり作られているようである.ふだんは Linux を使っているあなたも,ここを読みながらも Windows から離れられないあなたも,BSD のインストールでコケて以来,BSD から離れてしまっているあなたも,この機会に,世界一安全といわれる OS,OpenBSD に触れてみるのはいかがだろうか.きっと新たな発見が待っているはずである.

関連リンク:
[OliveBSD]
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2006年02月24日

お前とは縁もゆかりもない,赤の他人なんだからな!!

GuLIC-BSD
映画を観てきた.ALWAYS 三丁目の夕日gotolabelという映画である.率直な感想から言えば,久しぶりに大変良い映画だった.私は原作の大ファンなのだが,六さんが六ちゃんになっていたり,茶川先生が以外に若かったりと違和感のある部分こそあったものの,原作の雰囲気がそのまま滲み出ており,三丁目の住人としてその中に居るかのような錯覚を覚えた.原作のミニストーリーをうまく繋げたドラマ仕立ての演出で,コメディーとしても十分楽しめる感動の作品だった.一緒に行った人ともども,場面場面でグスグスと涙してしまった.まだ観ていないという人が居ればぜひ大切な人と共に観ていただきたい.”幸せは決してお金で買えるものではない”今の日本にはこういう映画こそ,良い刺激になると思うのである.ぜひともこのような元気な時代に戻ってほしいと願ってやまないのだが,今現在元気な国といえばどこだろうかと思うと,そうそう思い浮かぶものでは無い.中国やインドといったあたりが,元気のある国に入るだろうか.いや,ちょっと待ってほしい.以前に元気のある国を挙げた気がする.覚えていらっしゃる方は居るだろうか?そう,スペインである.本日紹介するのは GuLIC-BSD.Live-CD タイプの FreeSBIE をベースに,スペイン人が利用しやすく最適化された FreeBSD ディストリビューションである.コンソールはもちろんの事,GUI 環境も提供してくれる Live-CD なので,FreeBSD を導入する前に,ハードウェアの動作などを調べるテストディストリビューションとして利用するのが良いと思う.もちろん,非常に強力な可能性を秘めているのだが,バージョンが 1.0 に満たない現在の状況では,そういった利用に留めておく方が安全であると思う.なにしろ FreeBSD を必要とするシステムは,大抵の場合止まることが許されないシステムであるからである.ただし,デスクトップで”インターネットする”ための OS として利用するには十分な安定性と性能を併せ持っており,特に子供などに(ウィルスなどの脅威の意味で)安全にインターネットを楽しんでほしいと望むならば十分実用になるディストリビューションだろう(もちろん,スペイン語であるが;-)).まだ発展途上にこそあるものの,元気のある *BSD ディストリビューション,スペインなど縁もゆかりもないなどといわず,一度試していただきたいと思うのである.

関連リンク:
[GuLIC-BSD]
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2006年02月04日

茄子でも那須でもありません.

FreeNAS
VMWare GSX Server が無償提供されるらしいgotolabel

VMWare Player の無償提供に続き,驚くべきニュースだ.
これによって VMWare 主要製品のうち,一つが無償で利用できることになる.

確かに,VMWare サイドが焦る気持ちもよくわかる.
最近雑誌などでも数多く特集されている Xen は,3.0 になってプロプラエタリな OS を稼働させることが出来るようになった.

それを機に各方面から益々注目を集めていることは,みなさん知っての通りである.
また Intel Core Duo で搭載された VT も,今後仮想化技術が非常に大きな鍵を握ることを示す顕著な例といえるだろう.

そこにきて GSX Server の無償提供である.
仮想化の世界において,VMWare がその優位性を揺るぎない物としようとやっきになっていることは間違いないだろう.

おそらく,GSX Server が無償提供されたあかつきには,上位製品である ESX Server の出荷数が延びてくることは間違いない.
また,2006 年はハードウェア出荷も増加する年だと見込まれているため,仮想化技術がサーバサイド,クライアントサイド双方でひろがりを見せる年になってくるのではないだろうか?

「Xen VS VMWare」今年上半期,業界が注目する対戦はこれになることだろう.
PC World や Net World が非常に楽しみになってきた.
ぜひとも期待したいものである.

さて話は大きく飛ぶが,みなさんは NAS という製品を御存じだろうか?Network-Attached Storage と呼ばれるこの製品は,ネットワーク上に配置して複数のマシンから共有して利用できるよう設計されたストレージである.

最近では mp3 ファイルを家族全員で共有する目的などで利用されることが多いので,既におつかいの方も居ることだろう.

それ専門の製品として有名なところでは,玄箱や白箱と呼ばれる有名メーカー発の独自ブランド製品が挙げられる.
パワーユーザたちは,この PC に似た構成の製品を PC 代りに使うというような改造を施し,ネットワークストレージとしての利用だけでは無く,サーバやルータなど,数々の機能を実現させてしまっている.

しかし,一般ユーザにとってはそんな拡張性は関係なく,むしろ関心があるのは NAS そのものとしての性能だろう.

これらの製品は以外と低スペックで,静音設計であるということが特徴であるが,それではパワー不足だと嘆くユーザもいることだと思う(私もそのうちの一人である).

本日紹介するのは FreeNAS.FreeBSD ベースで構築された,PC を NAS 化するためのディストリビューションである.
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タグ:FreeNAS FreeBSD BSD
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2006年01月22日

Anonymous Coward

Anonym.OS
PC-BSD 1.0RC2 がリリースされているgotolabel.KDE が 3.5 に更新されるなど,デスクトップ BSD として更なる進化を遂げているようである.今回,ひさしぶりに試してみたが,本家の FTP などから日本語フォントや kinput2+Canna をそろえることで,日本語環境も容易に構築できた.FreeBSD6 ベースであるということは,KDE のスタートアイコン以外で特別感じられることは無かったが,それだけベースシステムを気にしなくても実用できるということなのだろう.sysyinstall や ports が上手く動作しなかったが,派生ディストリビューションであることを考えれば,本家のリポジトリを使うこれらのツールが動かないのも当然なのかもしれない.また,大部分の管理を KDE コントロールパネルから行えるため,学校や職場など,PC-UNIX に慣れない人間に PC-UNIX の利用方法をレクチャーするための環境として非常に優れている OS になっていると思う.今から本リリースが楽しみである.今後 PC-BSD の活躍によって,BSD も本格的にデスクトップ市場に出てくることになれば,OS 戦争はさらに激化し,消費者にとってもお徳で面白い話題となることは間違いないだろう.本日紹介するのは Anonym.OS.その *BSD ファミリの雄,OpenBSD をベースに作られた,Live-CD ディストリビューションである.OpenBSD の堅牢性はそのままに,Fulbox による GUI に加え,FireFox や Gaim などの一般的に使われるアプリケーション群を取り揃えている.これといった「OpenBSD らしさ」は感じられなかったが,ディストリビューション名にもつかわれている匿名性の高さは折紙付きで,ネットワークに接続しても安全な安心して使える環境として活躍しそうである.例えば小さな子供に PC を使わせる際に,おかしなソフトを誤ってインストールしたり,ウィルスなどによってシステムが破損されるのを防ぐ目的でも利用の可能性が見えてくる(しかも,日本語化されていない今なら英語の学習も出来る:p)し,その堅牢性からクラックされにくい CD システムとして稼働させることも可能である.ついにデスクトップ市場をターゲットとした活動を活発化しはじめた *BSD ファミリ.この流れに乗り遅れないためにも,ここらで *BSD のなんたるかを知るというのも面白いかもしれない.

関連リンク:
[Anonym.OS LiveCD]
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2006年01月05日

第二の選択

pfSence
最近,「自作ルータ」や「PC ルータ」をキーワードにこのブログを訪れる方が増えている.パソコン雑誌などでもいくつか特集されているように,ブロードバンドが一般に浸透してきたいま,自作のルータがアツイらしい.先日紹介した m0n0 wall にも結構な数のアクセスがあった.ありがたいことである.本日はそんな要望にお答えして,PC ルータ用 OS として利用できる *BSD ディストリビューションのご紹介である.本日紹介するのは pfSence.m0n0 wall ベースのディストリビューションである.m0n0 wall ベースであることからもおわかりいただける通り,高機能な PC ルータ用 OS として利用できるディストリビューションである.最大の特徴は,高度なパケットフィルタリング機構だろう.FreeBSD 6.x から採り入れた ALTQ というキュー環境を用いて,商用ルータ顔負の優れたフィルタリング機構を提供してくれる.そのうえ,m0n0 wall と同じようにブラウザベースのインターフェースで全体を操作することが出来る.もちろん VPN や DNS,DHCP と言った各種サーバソフトも備えており,インストール後,簡単な設定ですぐに利用できる点も魅力的である.面白く感じたのは,パッケージマネージャまでもブラウザベースで提供されていることである.そこから優れた拡張パッケージを取り込めるので,これを使って FTP デーモンを利用するなどといった,ルータの枠を越えた利用が可能である.優れたバックアップ機構も備えており,さまざまな機能を集約したミニサーバとして,家庭や SOHO などの環境で活躍してくれそうである.この手の OS でネックになるのがエディタが付属していない点であるが,pfSence はそのあたりもバッチリカバーしており,エディタとしては Windows 付属のメモ帳程度といった貧弱な機能しか提供してくれないが,掲示板に書き込んだりブログを更新するような感覚で設定ファイルを直接書き換えることが出来る.このあたりは *BSD に詳しいパワーユーザにはうれしい限りだろう.インストーラはテキストベースなため,そこだけがネックとなりそうだが,高機能な自作ルータを構築したいとお考えの方に,ぜひおすすめしたいディストリビューションである.

関連リンク:
[pfSence]
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2006年01月04日

ちょっと見て 敷居はそんなに 高くない.

FreeSBIE
一般に,*BSD ディストリビューションは Linux より敷居が高いとされている.彼ら曰く,インストーラは不親切だし,パソコンに対する知識が無くては入れることすらままならないと言うのである.確かに,そうなのかもしれない.昨今の Linux ディストリビューションの多くは anaconda に代表されるグラフィカルなインストーラを備え,例えテキストベースだとしても,ウィザード形式でことが進んでいく.次へボタンを叩くだけで,インストールされてしまうのである.対して *BSD ディストリビューションはと言えば,ひとつひとつ項目を選択して,ディスクの準備,インストールするべきパッケージの選択,そしてインストールの実行と,人間が手取り足取りコンピュータに指示を出さなくてはならない.確かに事務仕事などに PC を使おうと考えている人にとっては,面倒臭いこときわまりないだろう.しかし,事務仕事などに使う以外の用途…すなわちプログラミングの学習などの目的でインストールする人間にとっても,ときとしてそれは障害になる.その障害を乗り越えていくことで知識を得るのだから,あってしかるべきではあると思うのだが,大抵はあきらめてそこで頓挫してしまうようだ.残念なことである.さて,実はもうひとつ,障害になる事例がある.もしかしたら,エンジニア諸氏にとってはこちらの方が馴染み深いかもしれない.それはハードウェアの動作チェックを行う場合である.顧客の環境にあわせて動作チェックを行うのは当然のことだが,いかんせんインストールの面倒臭さというのが仇となる.そこで本日紹介するディストリビューションが活躍してくれる.本日紹介するのは FeeSBIE.Live-CD 版 FreeBSD である.特徴はなんと言ってもその手軽さである.CD を挿入して PC を起動するだけで,FeeBSD を利用することが出来るのだ.先に挙げたハードウェアの動作チェックはもちろんのこと,企業の FreeBSD 講習会などでも利用できるだろう.GUI も提供してくれるため,ビデオカードの動作チェックも行える.なによりうれしいのは,普段の環境を一切くずすこと無く利用できるという,Live-CD ならではの利点だろう.残念なことに,gcc などの開発系ソフトやサーバソフトといった,学習に使いたいソフトというのはバンドルされておらず,あくまで確認後に FreeBSD を導入してそこで整える必要がありそうである.まぁ,FreeSBIE の場合,BSDInstallergotolabel を介してのハードディスクインストール機能や,cvsup を利用しての上位 FreeBSD へのアップグレード機構なども備えているようなので,ある程度ハードウェアの動作チェックも済み,慣れ親しんだ後に導入できるのはうれしい配慮かもしれない.FreeBSD を利用したいが,いきなりハードディスクインストールからは…という方にもお薦めできるだろう.まだ発展途上の感は否めないが,十分に未来のあるディストリビューションだと感じた.*BSD を通して「PC を触ることの面白さ」を取り戻したいとお考えのあなたに,ぜひ使っていただきたいと思う.

関連リンク:
[FreeSBIE]
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2006年01月03日

物言わぬ,カベ

m0n0
正月だ正月だと浮かれていたら,もう休みも終わりである.みなさんは有意義な正月休みを過ごせただろうか?もしかしたら,正月休みなんて無いと言うかたもいらっしゃるかもしれない.大変お疲れさまである.かく言う私も,正月明けからすぐに PC ルータの構築に入らなければならない.予算の都合上 PC ルータを構築してほしいとのことなのだが,スループットなどを考えると家庭用でもいいからルータは専用機を購入した方がいいと思う.そもそも iptabels はそういう用途に向けて(確かにそれを見越してはいるが)作られたものでは無い.が,先方の強い要望である.断るわけにはいかない.結局,FreeBSD 派生のディストリビューションで iptabels を使って構築することにした.普通に FreeBSD で組んでも良かったのだが,管理の問題も考えての,派生ディストリビューションでの構築である.さて,本日紹介するのは m0n0 wall.ソフトウェアファイアウォールやサーバ構築に特化した *BSD ディストリビューションである.勘の良い方は既にわかっているだろう.そう,私はこれで PC ルータを構築しようとしているのである.その理由はいくつかある.まずひとつに,堅牢で安定した *BSD ディストリビューションであるということ.FreeBSD 4.11 という,サーバ用途にも用いられる非常に安定したディストリビューションをベースにしており,ルータのように長時間稼働させたままにしても,ハングアップする確立は少ない.加えてディストリビューションそのもののサイズの小ささがあげられる.全部あわせても ISO イメージで 6MB 程度の環境である.場合によっては静音化も考え,コンパクトフラッシュあたりを IDE 変換下駄で変換して HDD 代りに認識させても良いかと思っている.さらに,m0n0 wall を選択することになった最大の理由が,ブラウザベースの管理インターフェースを提供してくれることだった.オフィシャルサイトのスクリーンショットgotolabelを見ていただければおわかりになると思うが,これならば英語さえわかればだれにでも管理できるわかりやすいインターフェースをしている.その作りは最近の家庭用ルータのものに非常に近く,いちいちコンソールから ssh コマンドを打ち込む必要もない.VPN にも標準で対応しており,DNS や DHCP と言ったルータに求められる各種のサーバソフトも提供してくれる.加えて,業務用ルータのごとくトラフィックグラフまで出力してくれるとは,まさに至れり尽くせりである.日本国内でのリソースの少なさ,稼働実例の少なさがネックになるかもしれないが,もし家庭で PC ルータの利用を考えている方がいれば,ぜひとも検討していただきたい.その魅力にとりつかれるはずである.

関連リンク:
[m0n0 wall]
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2006年01月02日

革新派 BSD

DragonFly
トンボという生物をご存知だろうか?ヤゴというかたちで幼生期間を水中で過ごし,あるときがくると羽化して秋の空に飛び立つ,妖艶な昆虫である.このヤゴからトンボへの羽化は,たびたび改革や革新のシンボルとして扱われてきた.本日は,そんなトンボ,すなわち DragonFly をシンボルに掲げた革新派 *BSD ディストリビューションのご紹介である.DlagonFly BSD は,FreeBSD 4.8 から分岐した *BSD ディストリビューションで,スケーラビリティや堅牢性といった,いわゆる「BSD らしさ」を維持しつつも,Linux のそれを目指すかのように,デスクトップ / サーバ双方の分野で利用できるシステムを目指して開発されているディストリビューションである.FreeBSD も 6 シリーズブランチgotolabelに移行している現在,DragonFly はカーネルレベルで FreeBSD との違いを出そうと努力している.実際,既にスレッド機構やメッセージング API など,FreeBSD とは異なる機構が組み込まれており,一部のマニアックなユーザを中心に人気を博している.先進的な NetBSD からも多数の技術を採り入れてきており,先進性と堅牢性をうまく両立させようと,日々努力されているようである.実際,GoBSD や FreFly BSD といった DlagonFly から派生した関連ディストリビューションも発表されており,利用者側の選択の幅というのは,他の *BSD ディストリビューションと比較して広めであることはまちがいない.現在は x86 系 CPU アーキテクチャのみでの提供となっているが,今後は PPC や 64bit CPU への対応などが計画されているらしく,将来的には多数のプラットフォームで動作することはまちがいないだろう.インストーラは伝統のテキスト形式で,FreeBSD ユーザなら,設定ファイルを書き換えるだけでアップデートと言う形でディストリビューションを乗り換えることが出来るのも面白い.インストールディスクでは主要と呼ばれるサーバソフトやデスクトップ環境を提供してくれるので,それだけでも十分使える環境を整備することが可能である.それで足りなければ,ports システムなどを利用してパッケージを取ってくれば良いだけという手軽さは,FreeBSD ゆずりの部分だろう.FreeBSD 4.8 レベルの国際可対応はなされているため,標準で日本語環境は無いものの,そういった類の Tips ページを参考にすることで日本語環境をそろえることは十分に可能である.バージョンがあがるごとにパッケージの入れ換えが激しいところが難点だが,今現在まさしく成長途中であることを考えれば,仕方の無いことなのかもしれない.日本語リソースは少なく,その中のほとんどのリソースに,物好きかハッカー以外入れるなと書かれるなど,まだ一般に浸透してきそうな気配は無いが,さまざまな意味で PC を楽しめるディストリビューションであることはまちがいない.PC を触る楽しさを思い出したいあなたに,ぜひ試していただきたいディストリビューションである.

関連リンク:
[DragonFly BSD]
[Go BSD]
[FireFly BSD]
posted by tkr at 17:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | BSD

2006年01月01日

Can't stop!

MirOS
2006 年である.新しい年の幕開けである.読者みなさまとそのご家族の御多幸を願って,新年のあいさつとさせていただきたい.どうか,今年一年も当ブログにおつきあい願いたいと思う.さて,新年からエンジニア諸氏には耳の痛い話かもしれないが,あなたの管轄しているサーバはいまこのとき,果たして無事に稼働しているだろうか?もしかしたら,泣きながら「止まっている」との反論があるかもしれない.本日は,そんなエンジニアを一人でも減らすべく開発されているドイツ発の OS をご紹介しよう.本日紹介するのは MirOS.名前からはわからないかもしれないが,OpenBSD ベースの BSD ディストリビューションである.デフォルトインストール状態でのセキュリティホールは(正しくインストールしさえすれば)皆無で,安全に業務運用を行うことが出来る.さらに,最近 LAMP などともてはやされている Linux サーバがターゲット市場としている,スモールビジネスサーバ分野を得意としており,よきライバルとして活躍してくれそうである.インストーラは BSD 伝統のわかりやすいテキストインストーラで,英語さえ読めれば別段困ることもなくインストールできることだろう.subversion など比較的新しい開発向けソフトウェアも積極的に採り入れており,外向けだけではなく,内部サーバとしての利用価値も高いのが Mir の特徴と言えるだろう.標準の GUI は軽量な Window Maker を採用しているが,サーバ用途として使う以上,GUI の御世話になることは少ないと思われる.また,OpenSSH や Samba といった日常業務で必要となるサーバソフトは一通り揃っているし,標準環境に加えて Apatche さえそろえれば,LAMP ならぬ BAMP 環境を手軽に揃えることが出来るのも魅力的である.新しい年を迎え,新しいビジネスに挑戦しようとしているあなたにサーバとして導入していただきたい,そんな BSD ディストリビューションである.興味をもたれたなら,ぜひともオフィシャル Web サイトを訪れていただきたい.まだまだ小さいコミュニティであるし,日本語リソースも皆無だが,もしかしらたら Mir の未来を決めるのは,あなたの一言かもしれない.本物の UNIX ディストリビューション.この新年,ぜひとも触れてみてはいかがだろうか?

関連リンク:
[Mir OS]
posted by tkr at 00:29 | Comment(2) | TrackBack(0) | BSD

2005年11月13日

Debian というシステム

Ging
"Debian GNU/Linux" それは自由を追い求める猛者達がたどり着いた一つの答えであったと,以前に紹介した.これは一つ,Debian GNU という概念を作り出し,Linux はもちろんのこと,GNU の根幹となるであろう Hurd をも取り込んで,カーネルをのぞいたソフトウェアの部分を構築するシステムとして確立された.以前は紹介しなかったが,実は Debian GNU にはこの他 Free BSDNet BSD をカーネルとして使うプロジェクトがある.もちろん,ライセンスの違うこれら BSD 系カーネルは自由の考えに反する.そこで Debian GNU プロジェクトは,これら BSD 系カーネルを glibc を始めとした GNU システムを利用したものに移植しようという,途方も無い考えに至った.そこで生まれたのが,Debian GNU/kFreeBSD と Debian GNU/NetBSD である.本日紹介するのはその Debian GNU/kFreeBSD の成果物,Ging である.Ging は Live-CD 構成となっており,インストール不要で手軽に Debian GNU/kFreeBSD をベースにしたデスクトップ環境を試すことが出来る.もちろん Debian なので dpkg や apt など手軽で便利なツールが同梱さているため,Debian GNU/Linux 環境に慣れ親しんでいれば容易に使いこなすことが出来る.この活動が普及してくれば,誰もがみんな,Debian GNU を使えるだけで,カーネルの選択は問わないという時代になるのかもしれない.Ging 自体のバージョンは 0.1.0 と実用になるバージョンではないが,既に KDE が稼働し,X 端末が使え,Konqueror や GIMP,KOffice がメニュー内に登録されている様子まで伺い知ることができる.またスクリーンショットでは同様に GNOME が稼働している様子もわかり,デスクトップ用途に限れば,(安定性を除いて)なかなか良いラインまで来ているのではないだろうかと思われる.専用の IRC チャンネルも準備されているため,基本的な情報交換はここでということになるだろう.大きな可能性を秘めた変わり種のディストリビューション.一度ためしてみてはいかがだろうか?

関連リンク:
[Ging]
[Debian GNU/Hurd]
[Debian GNU/kFreeBSD]
[Debian GNU/NetBSD]
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2005年11月05日

生まれ変わった.元祖.

Free BSD 6.0
喜ばしいニュースだ.*BSD の元祖とも言える Free BSD の 6.x 系がついにリリースされた.イメージロゴも近未来的なイメージのものに改められ,デーモン君から役目を引き継いだ形になる.(もちろん,デーモン君は今後も活躍していくことになるだろうが.)先進性と安定性を追求した 6.0-RELEASE は,すでに公式ページで Production Release とされ,5.x 系のときのように保守的にいくなら〜の記述は見当たらない.また早くも 5.x 系列はレガシー扱いにされており,Free BSD プロジェクトの 6.0 にかける自信のほどが伺える.次世代と呼ばれる技術の数多くをサポートし,エンタープライズ用途で十分に耐えられるように設計された 6.x Free BSD はまさに BSD の新世代を築くディストリビューションだと言えるだろう.また WPA ワイヤレスセキュリティプロトコルもサポートし,より広い分野での応用が可能になったバージョンだと言える.多言語サポート,アジア言語サポートは健在で,alpha,amd64,i486,ia64,pc98,powerpc,sparc64 という果てしない数のアーキテクチャ上で動作する.これまで通り ports を使って使いたいソフトを手軽にインストール/アンインストール出来る点も魅力で,GUI 環境であろうと,すぐにそろえることができるだろう.国内に視点を向け,細かい点を見てみるとすれば,Ring-Server による提供が 12/1 をもって廃止され,Free BSD プロジェクトが公式に始めた Bittorrent を利用する形に移行していくだろうということが,入手経路に関しての変更点として上げられるので,Ring-Server を頼っていた方は注意していただきたい.ともあれ,国内には多数のミラーサーバが存在するので,Ring-Server からそれらのものに乗り換えるだけでも十分かもしれないが….サーバ用途として利用している人にうれしいのは,マルチプロセッサ環境へのサポートが強化された事だろう.そのた新しいハードウェアに対するサポートも多数追加されているので,より堅牢で安定した高性能サーバを構築する上で,強力な選択肢となることは間違いないだろう.新しく生まれ変わった Free BSD.これまで使っていたかたも,そうでない方も,ぜひホンモノに触れていただきたいとおもう.また,そのほか詳しい変更点などはリリースノートを参照していただきたい.

関連リンク:
[Free BSD 6.0-RELEASE アナウンス]
[Free BSD Project]
[6.0-RELEASE Release note]
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2005年10月11日

BSD in BSD

FreeBSD
ここまで四方八方に手をのばしてディストリビューションを紹介してきたにもかかわらず,非常にポピュラーなディストリビューションの紹介を忘れてしまうことがある,本日紹介するのは FreeBSD.*BSD ディストリビューションの中でももっともポピュラーでもっとも人気があり,もっとも利用されているディストリビューションである.その特徴はくせの無さ強力さである.もちろん,優れた安定性と堅牢性は言うまでも無く備えており,サーバ用途向け OS として確固たる地位を築いているのもうなずける.昨日紹介したものや,それ以前のものも含め,この「使いやすさ」をデスクトップベースへ移植できないかという試みは数多くあるが,それはすなわち FreeBSD がデスクトップ用途に向いていないことを指しているわけではない.FreeBSD ではあまりにも強力すぎるのだ.まるで昔のロボットアニメのように,力を封じつつ使用しなければならない.うまく取り扱わなければ暴走してしまうことだってある.BSD にとって,ユーザは神であり,自身の全てをコントロールする脳みそでもあるのだ.FreeBSD にくせが無いと言われるゆえんはまさにそこだとわたしは考える.つまり,FreeBSDは完全に従順なユーザの道具に徹するのである.もちろん,強力さを支えるのはなにも OS 自身だけではない.BSD ユーザ以外にもファンが多い,ports と呼ばれるネットワークを利用してソフトウェアのインストールを支援するシステム,BSD 畑で育った各種のネットワークコマンド群,また GNU 謹製ツール群にも数多く対応している.ユーザが望みさえすれば,GUI 環境やオフィススイートだって手軽に手に入るのだ.もしもこんな玄人好みの道具を探しておられる方がいらしたら,ぜひ試していただきたいと思う.その強力さを使いこなせれば,あなたも今日からハッカーの仲間入り間違いナシである.

関連リンク:
[FreeBSD]
[日本ユーザ会]
posted by tkr at 23:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | BSD

2005年10月10日

BSD ではじめる PC ライフ

DesktopBSD
先日もまた,Windows の脆弱性に対処するためのパッチが公開された.私のまわりでも「月に一度のパッチの日」はもはや合言葉になっている.以前,私の友人が冗談で「アップデートっていうのは,新たなバグを Widows に仕込むことでしょ?」などと言っていた事があったが,あながち冗談では済まなくなってきている.こういう状況を多くの人が憂いているからこそ,他の OS への需要が伸びてきているのかもしれない.本日紹介するのは Desktop-BSD.以前紹介した PC-BSD と同様,デスクトップ PC 用途での BSD の利用を拡大させる目的で開発されているディストリビューションである.グラフィカルなインストーラ,KDE デスクトップ,各種の GUI 管理ツールを備えたこの OS は,Windows からの移行組を強く意識して作られている事が感じられる.グラフィカルインストーラの見た目はまるで Windows アプリケーションのようで,ディスクパーティションまで GUI で行うことが出来る.複雑なパッケージ選択などもなく,個人的には Debian(sarge) のインストーラよりずっとやさしく感じた.インストール後の環境設定もウィザード形式で行ってくれるので,PC-UNIX 特有の,テキストエディタで設定ファイルを編集して…というような作業は皆無である.個人的に感動したのは,ネットワークの設定まで GUI で行えることである.ここまで手軽に利用できれば,Windows の GUI 操作に慣れたユーザも,違和感なく利用できるだろうと感じた.また,ウィンドウマネージャには先進的な KDE 3.4 を採用しており,安定性だけではなく,見た目にも美しいデザインに仕上っている,ただ残念な事に,デスクトップ用途とは謳っているもののオフィススイートは付属しておらず,別途 KOffice や OpenOffice などのオフィスソフトウェアをインストールする必要がある.この点は,昨今デスクトップ分野に進出してきた各種 Linux ディストリビューションにおくれを取っている点に感じた.ただしこれら各種のアプリケーションを後からインストールする場合にも,Desktop-BSD ではグラフィカルなパッケージマネージャが利用できるので,FreeBSD のように ports コマンドの書式で悩むようなことは無くなるだろう.また,BSD スタイルのコンパクトな init スクリプトのおかげで,スマートかつ高速な起動を実現している.起動後の安定性/堅牢性はいうまでもないだろう.日本語化されていない,ジャーナリングファイルシステムが利用できないなど,これからに期待したい点もあるが,ウィルスやスパイウェアの脅威に怯えることなく利用できる PC 環境に興味をもたれた方は,一度利用してみるのも良いのではないだろうか?

関連リンク:
[Desktop-BSD]
posted by tkr at 17:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | BSD

2005年09月11日

移植性の極み

NetBSD

現在,主要とされるアーキテクチャは,一般家庭においては i386 に代表される ix86 系統と PPC の 2 系統に分かれるだろう.企業も含めれば SPARC や Alpha などのアーキテクチャも含まれるかもしれない.例えば,現在発売されている Windows という OS は,i386 系かそれと互換性のあるアーキテクチャ上でしか動作しないし,MacOS も Intel 系アーキテクチャへの対応こそ発表されたものの,現行の製品は全て PPC アーキテクチャ上で動作する.では,Linux ではどうだろうか? Linux は,ディストリビューションの差異こそあれ,大抵は i386 と PPC の双方で動作する.しかし,世の中そのふたつのアーキテクチャばかりに需要がある訳では無い.むしろロングテールと呼ばれる小規模な利用法をされる製品こそ,全体からみれば大きなシェアを占めているのだ.もし,これら全てをマーケットに収めることが出来れば,ビジネスとしての勝利は確実だろう.本日紹介するのは NetBSD.58 以上のアーキテクチャで動作する,移植性の極みとも言うべき BSD ディストリビューションである.特徴はなんと言っても移植性の高さと動作環境の多さである.先日,ついに トースター 上でも動作したとの報告があった.NetBSD のサイトにある,ハードウェアサポート一覧を見ると,聞いた事もないようなアーキテクチャですらサポート対象にしていることが分かる.これがもし,Un Official なものだとしたら納得が行く.しかし,これら全てが Official にサポートしているアーキテクチャなのである.NetBSD のもうひとつの特徴に,Pkgsrc と呼ばれるパッケージ管理システムがある.これは,必要なソフトをネットワーク上から取り寄せてコンパイルからインストールまでを担うシステムである.もちろん,Gentoo Linux のパッケージシステムはこれら BSD 系ディストリビューションのものを模したものである.BSD 系ディストリビューションとしては最古の部類に入る NetBSD だが,先進性では他のディストリビューションに負けていない.近々リリースされる 2.1 でも数々の最新パッケージを内包している.NetBSDは,ジャンクショップで Get してきた非一般的なアーキテクチャを搭載したマシンや,独自アーキテクチャで OS を利用したい場合に,筆頭候補として上がってくるディストリビューションであることは間違いない.これをベースに,より広いコンピュータの世界がひろがることを願うばかりである.

関連リンク:
[NetBSD]
[Japan NetBSD Users' Group]
posted by tkr at 14:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | BSD

2005年09月03日

セキュアの最先端

openbsd

セキュリティという単語を日常的に目にするようになってから久しい昨今,これまでほぼ無法地帯だったインターネットにも,「セキュアであること」が強く求められている.本日紹介するのは Open-BSD.4.4-BSD ベースの Net-BSD 派生ディストリビューションである.
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posted by tkr at 20:23 | Comment(1) | TrackBack(0) | BSD

2005年08月27日

PCに流れ込む,正統UNIX

pcbsd

「Linux は UNIX ではない」これは,非常に大切なことだが忘れがちなことだ.
Linux は,その内部に UNIX を内包していない.あくまで POSIX というひとつの標準にしたがっているに過ぎない.POSIX準拠だということが大きな理由となって,Linux は PC-UNIX の一つとして数えられているのだ.これは,「UNIX でなくともその仲間と数えられる」という点から見れば,すごいことなのだろう.しかし,何度も言うが Linux は UNIX ではない.では,PC 上で UNIX を手軽に利用したければどうすれば良いのだろうか?

そこで出てくる選択肢が, *BSD と呼ばれる PC-UNIX シリーズである. カルフォルニア大学バークレイ校が中心となって,オリジナル UNIX のソースを元に開発を始め,今では著明なオープンソースプロジェクトへと成長した. *BSDには,安定を求める Free-BSD,移植性を追求した Net-BSD,数々のセキュアな仕組みを開発し続ける Open-BSD など,数多くのディストリビューションが存在する.そして,PC 上で UNIX を楽しむための OS として,また強力なサーバ用途 OS として,今日も数多くの人/数多くの企業に利用されているという事実がある.

しかし,ここで Linux との大きな違いが出てくる. *BSD は 源流 UNIX の流れをくむ強力な OS でありながら,デスクトップ分野での浸透率は Linux 以下なのである.一部には,玄人向けの OS だから,そのままで構わないと言う声もあるだろう.しかし,他方ではこの素晴しい OS を,より多くの人に楽しんでもらいたいと考えた人々がいたのだ.

そんな彼らがつくり出したのが,本日紹介する PC-BSD というディストリビューションである.続きを読む
posted by tkr at 19:34 | Comment(4) | TrackBack(5) | BSD
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